元々船長は

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 元々船長は、一樹に憑いていた。ところが、俺の周りの大下の匂いを嗅ぎつけ、一旦俺に憑いた。俺が再びその大下と出会うと考えたからだ。そして先ほど偶然、その大下が俺を襲い、その時、上田修二は俺を助けた。<ここまでは間違っていないだろう、だがここからだ問題は。

 つまり人を殺した人物の匂い。それならその前に一樹が俺に言った匂いとは、誰を指す? 警部か、警部なら普段からそんな現場に行っているから、匂いが付くと考えても無理はない。となるとその大下とは誰だ。匂い、その言葉に囚われ過ぎか。

 記者の山下? 山下の可能性もある……いや警部が一番怪しい。どんな推理をしても警部の事が頭に浮かんでくる。それに俺がこの時間、自分の部屋に帰ることを知っているのは警部だけだ。そして俺が裏道とも言える駐車場を通ることも知っている。

 それに大下の名前を聞いたときの警部のあの興奮状態。あれは自分の身に警察の手が伸びる事への恐怖。時折感じる不自然な俺との受け答え。つまり自分が大下である事を隠す為の芝居。そして一番はイニシャルがT・K。間違いない、どんな考え方をしても警部に結びついてくる。

 気が付くと俺はベッドの上に横たわり考え込んでいた。何時の間にかトランクスだけは身に着けていた。時間が気になり、目覚まし時計を見ると二時をかなり過ぎていた。睡眠をとって、十分身体を休ませるべきだが、今は俺の頭がさえて眠れそうには無かった。

 もう一度シャワーを浴びて寝るか。そうすれば気分も落ち着いて睡魔がやってくるだろう。そう考えてバスルームに向かった…二回目のシャワーに続く。

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助平なお-文章作成|イメージ画像